メタ〇〇 という概念がある メタフィクションとか、そんなやつ
にゃんこスターのコントを見て、ああ、これはメタコントなんだと思った
ポイントは審査員全員がお笑い芸人であるということ・・・
決してお笑い評論家ではない
KOCの審査員は出場者のコントを見て評価して点数を出すだけではいけない
お笑い評論家ならそれでいいし、にゃんこスターを見て
つまらない くだらない 基礎ができてない 落ちがない
なんとでも否定できる
しかし、お笑い芸人は点数を付けた上で、コメントで笑いを取らないといけない
ここでにゃんこスターのネタを分析してみると
- リズム縄跳びの発表会で
- 一番重要な歌のさびで
- 縄跳び大好き少年の前で
- 縄跳び跳ばないというコントである
と同時に・・・・
- KOCというコント日本一を決めるコンテストで
- 一番重要な決勝のステージで
- ラスボスクラスのお笑い芸人(大ラスボスは勿論ダウンタウン松本)の前で
- 落ちの練られたある意味まともなコントをしないというメタコント
になっている
コントの中で、縄跳び大好き少年は全力で「縄跳び跳ばない」ことに突っ込んでいる
それで(ここが重要なのだが)会場は大うけである
それを受けて審査員のお笑い芸人はどうするか?
当然、お笑い芸人の血が騒ぐ、つまらないコメントして会場が白けたら沽券にかかわる
おそらくにゃんこスターなんて知らないし事前の情報は皆無だ
さあどうする? 審査員同士目で「どう思う?」相手の評価を伺う
ダウンタウン浜田が「審査員に衝撃が走っている」と煽っている以上、審査員も全力で笑いをとれるコメントをしないといけない(実は日村は逃げている)
みんな困っているが、最後は松本が何とかしてくれると思っている
松本は「うっとしいやつらやなぁ」で一発笑いをとる
そして採点
バナナマン設楽は90 無難な高評価
同日村は89 明らかに逃げている コメント求められたら困る
サマーズ三村は97 この人は天然「だって面白いもん」でいい
同大竹は・・・何か記憶ない
ダウンタウン松本は97 にゃんこスターが全力でボケている以上、弄って突っ込んで笑いを取りたい いや大ラスボスとして、全力で突っ込む
評価としては「お笑いにはいい意味で憎たらしさが必要」正論だ 志村けんとか見ればわかる
「最後何なん? 聞いてないし」の突っ込みで会場の爆笑を誘う さすがである
萩本欽一にしろ、明石家さんまにしろ、素人を弄って笑いに変える天才
果たしてそこまで計算して作ったネタなのかはわからないが、仮に一発屋で終わったとしても恐るべしにゃんこスターである